ORA-00845: MEMORY_TARGET not supported on this system

Oracle® Databaseインストレーション・ガイド12cリリース1 (12.1) for Linux」の「I.11 メモリー・サイズ・エラーのトラブルシューティング」によると、「MEMORY_TARGET」または「MEMORY_MAX_TARGET」の値は、「/dev/shm」のサイズより大きくすることができないということが分かりました。

「/dev/shm」のサイズとは空き領域のことのようで、私の環境では微妙に空き領域が不足していました。

対処方法としては、下記のいずれかになると思います。
(1) df -kで/dev/shmの空き容量を見ながら、その範囲内で「MEMORY_TARGET」または「MEMORY_MAX_TARGET」を設定する。
(2) /dev/shmのサイズを大きくする。

今回は上記の(2)の方法を取ることにしました。

/dev/shmのサイズの指定は行っていませんでしたが、2GBの容量が確保されており、空き容量を確認すると、MEMORY_TARGETに対して100MB弱程不足していました。
よって、「/dev/shm」に2.5GBを割り当てることとしました。

/etc/fstabファイルのtmpfs行に、下記のようにsize指定を追加します。

[root@racnode1 ~]# vi /etc/fstab
/dev/mapper/vg_racnode1-lvroot / ext4 defaults 1 1 UUID=76c23ef5-bec9-4a84-9d5f-1d08bc8e2432 
/boot ext4 defaults 1 2 
/dev/mapper/vg_racnode1-lvswap swap swap defaults 0 0 
tmpfs  /dev/shm tmpfs   rw,exec,size=2560M 0 0 ←「size=2560M」を追加
devpts /dev/pts devpts  gid=5,mode=620 0 0 
sysfs  /sys     sysfs   defaults 0 0 
proc   /proc    proc    defaults 0 0


サーバを再起動し、設定を有効化します。

これで「ORA-00845」のエラーが発生しなくなりました。